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Non-bridge / non-implant / non-denture cases

ブリッジ、インプラント、入れ歯を避けたい

下の6番を抜いてしまった

下の大臼歯の手前への移動は技術的に非常に困難ですが、歯科矯正用アンカースクリューを使えば、可能となってきました。

ブリッジ・インプラント・入れ歯を避けた治療の比較
  • 1主訴:インプラントを入れたくない。すき間を閉じてほしい。
  • 2症状:左上6番および下顎左右6番抜歯が抜歯済み。
  • 3年齢:30代の男性
  • 4使用装置:表側マルチブラケット装置と歯科矯正用アンカースクリュー
  • 5抜歯部位:右上4番のみ
  • 6治療期間:4年2ヶ月
  • 7治療費:75万円+アンカースクリュー2本(6万円)+毎回の調整料
    (現在は別途大臼歯加算がかかります。)
  • 8リスク、副作用:スペースを閉じきれないことがある。移動量が大きいため、時間がかかる。歯根吸収の可能性がある。

下の左右6番を抜歯されたものの、デンタルインプラントをするためには下の8番(親知らず)を2本抜歯して、手前に倒れている7番を後ろに起こす必要があると言われたそうです。そのため、杉並区の私の同級生の先生に相談し、当院に紹介された方です。

左下の抜歯した部分は11mmもすき間がありましたので、閉じきれない可能性もあることを治療前にご了承頂き、開始しました。前歯の部分はできるだけ崩さない様に奥歯を手前に動かしていることがわかると思います。アンカースクリューがなかった時代は不可能だった治療です。

時間はかかりましたが、何とかデンタルインプラントは回避することができ、患者さんにはご満足頂けたようです。ただし、歯や骨の状態により、すべての方に可能であるとは限りませんので、ご了承下さい。

7番を抜くしかないと言われた

「7番を抜くしかない」と言われた場合でも、親知らずが残っていれば、まだ望みがあります。「親知らずは抜歯するもの、使えない歯」と思っている方も多いようですが、そんなことはありません。親知らず(8番)を有効利用した症例をご紹介します。

ブリッジ・インプラント・入れ歯を避けた治療の比較
ブリッジ・インプラント・入れ歯を避けた治療の比較

左下7番を抜歯して5カ月経つと、自然と8番が出てきました。ただし、手前に傾斜しているのがわかると思います。これは自然とまっすぐにはなりませんので、8番をまっすぐに並べます。

左上7番もむし歯だったため、左上7番を抜歯して左上の親知らずを使えばよかったのですが、今回はご希望ではなかったため、行いませんでした。

このような形で埋まっている親知らずも利用できる可能性がありますし、真横を向いている親知らずでも利用可能な場合はあります。ただし、状態によっては不可能な場合もありますし、年齢が高くなると、親知らずが骨と癒着して動かないこともあります。

  • 1主訴:他の矯正歯科で治療をしたが、「左下7番は残せない。抜歯してインプラントを入れるしかない」と言われた。
  • 2症状:左上7番は抜歯適応。左下8番が埋伏。
  • 3年齢:20代の女性
  • 4使用装置:表側の部分的マルチブラケット装置、リンガルアーチ、歯科矯正用アンカースクリュー
  • 5抜歯部位:抜歯部位:左下7番のみ
  • 6治療期間:1年2ヶ月
  • 7治療費:50万円+アンカースクリュー1本(3万円)+毎回の調整料
  • 8リスク、副作用:スペースを閉じきれないことがある。部分的な矯正治療のため、装置をつけていない部分で歯並びや咬み合わせが変化する可能性がある。